私はこれまで、「忙しい」という言葉を何度も使ってきました。やりたいことがあっても、「今は忙しいから」と後回しにする。気が進まない誘いも、「忙しくて」と断る。便利な言葉として、無意識のうちに頼っていました。
確かに日々やることは多く、時間に余裕があるわけではありませんでした。しかし振り返ってみると、「忙しい」という言葉の裏には、本当の理由が隠れていました。それは、自分の優先順位を明確にしていなかったことです。
【体験談】
ある日、やりたいと思っていたことを何か月も手つかずにしていることに気づきました。「時間ができたら」と思いながら、予定表には別の予定が次々と入っていました。
その予定の多くは、頼まれごとや流れで引き受けたものでした。断るほどではないけれど、本心から望んでいたわけでもありませんでした。
気づいたとき、「本当に忙しかったのか?」という疑問が浮かびました。時間がなかったというより、自分のやりたいことを後回しにしていただけなのではないか、と感じました。
【失敗談】
一番の失敗は、「忙しい=仕方がない」と思い込んでいたことです。忙しさを理由にすれば、深く考えなくても済みました。
また、「自分のことより他のことを優先するほうが正しい」とどこかで思っていました。その結果、自分の目標や希望は常に後回しになっていました。
その積み重ねで、少しずつ不満がたまっていきました。周囲のせいにするわけではありませんが、「自分の時間がない」と感じることが増えていきました。
【改善したこと】
この状態を変えるために、「忙しい」と言う前に、「本当に優先したいことは何か」と自問するようにしました。
すべてを断るわけではありませんが、自分の時間を先に予定に入れるようにしました。やりたいことを“空いた時間にやるもの”ではなく、“予定として確保するもの”に変えました。
最初は罪悪感もありました。しかし、自分の優先順位を守ることは、わがままではなく責任だと考え直しました。
【結果】
自分の時間を意識的に確保するようになると、「忙しい」という言葉を使う回数が減りました。実際の予定は大きく変わらなくても、気持ちの余裕が違いました。
また、「自分で選んでいる」という感覚が生まれました。同じ忙しさでも、受け身ではなく主体的に動いていると感じられるようになりました。
何より、自分のやりたいことが少しずつ前に進むようになりました。それが、静かな満足感につながっています。
【まとめ】
苦しくなっていた原因は、忙しさそのものではありませんでした。自分の優先順位を曖昧にしていたことが、本当の原因でした。
今は、「忙しい」と言う前に、「何を選ぶか」を意識しています。時間は限られていますが、その使い方は自分で決められます。自分の大切なものを後回しにしないことが、充実感につながると実感しています。