私は長い間、「どうせやるなら完璧にやりたい」と考えていました。中途半端な結果を出すくらいなら、最初からやらないほうがいい。そんな極端な思考が、どこかにありました。
一見すると向上心のように聞こえますが、実際には行動を止める原因になっていました。完璧を目指すあまり、少しでも不安があると手を止めてしまう。理想の高さが、自分の足を引っ張っていたのです。
【体験談】
あるとき、新しいことに取り組もうとしました。準備を進めるうちに、「もっと良いやり方があるのではないか」「このまま出すのは不十分ではないか」と考え始めました。
改善点が見つかるたびに修正を重ねました。しかし、修正すればするほど新たな気になる点が出てきました。終わりが見えない状態になっていました。
結果として、なかなか形にできませんでした。「まだ完璧ではない」という理由で、外に出すことをためらい続けていました。
【失敗談】
一番の失敗は、「完璧でなければ価値がない」と思い込んでいたことです。ゼロか百かの思考になり、途中段階を認められませんでした。
また、完璧を求めることで安心しようとしていた部分もありました。批判されない状態を作るために、理想を高く設定していました。
その結果、挑戦の数が減りました。完璧にできる自信があることしか手を出さなくなり、成長の機会を自分から狭めていました。
【改善したこと】
この状態を変えるために、「60点でも出す」と決めました。最初から理想を満たす必要はないと、自分に言い聞かせました。
もちろん抵抗はありました。不完全なものを見せることは怖かったからです。それでも、「出さなければ何も始まらない」と考え直しました。
実際に出してみると、想像していたほど大きな問題は起きませんでした。むしろ、フィードバックをもらうことで改善点が明確になりました。
【結果】
完璧を手放してから、行動のスピードが上がりました。以前よりも多くの経験を積めるようになりました。
また、「不完全でも前進している」という感覚を持てるようになりました。小さな達成を認められるようになり、気持ちも安定しました。
何より、「完璧を目指すこと」と「完璧でないといけないこと」は違うと理解できました。前者は成長につながり、後者は停滞につながると実感しました。
【まとめ】
動けなかった原因は、能力不足ではありませんでした。完璧主義という思い込みが、行動を止めていました。
今は、「まず形にする」ことを大切にしています。不完全でも動かすことで、次の改善につながります。完璧を待つより、前に進むほうがずっと価値があると実感しています。