「ちゃんと休まなきゃいけないのに、うまく休めていない」。そんなふうに感じる時間が増えていました。疲れている自覚はあるのに、休んだはずなのに回復した感じがしない。すると今度は、「休み方まで下手な自分」に対して、強い焦りと苛立ちを覚えるようになっていきました。
本来、休むことは自分を整えるためのもののはずです。それなのに、いつの間にか「正しく休めているかどうか」を評価する対象になっていました。休んでいる時間ですら、頭のどこかで自分を監視しているような感覚があり、気持ちはまったく緩んでいませんでした。
【体験談】
当時の私は、「休み=何もしないこと」だと思い込んでいました。予定を空け、横になり、刺激を減らす。それでも、心の中では「これでいいのかな」「もっと有効な休み方があるんじゃないか」と考え続けていました。
休みの日の終わりには、「結局、何も回復していない」という感覚だけが残りました。体は動かしていないのに、頭はずっと動いていて、気づけばいつも以上に疲れている。そんな日が続き、「自分は休むことすらできないのか」と落ち込むようになりました。
【失敗談】
一番の失敗は、「正しい休み方がある」と思い込んでいたことです。こうすれば回復する、こう過ごすべきだ、という理想像を自分に押し付けていました。
さらに悪かったのは、休めていない理由を「自分の問題」にしていたことです。環境や状況ではなく、「自分の意識が足りない」「切り替えが下手だ」と責め続けていました。その結果、休むたびにプレッシャーが増し、休むこと自体がストレスになっていきました。
【改善したこと】
この状態を変えるために、最初は「もっと上手に休もう」としましたが、うまくいきませんでした。情報を集めるほど、「できていない自分」が増えるだけだったのです。
そこで考え方を変えました。
・回復したかどうかを判断しない
・休みの目的を「気分が少し変われば十分」にする
・休めなかった日も責めない
特に意識したのは、「休みの出来不出来を評価しない」ことでした。気分が変わらなくても、それを失敗と捉えない。ただそういう日だった、と受け止めるようにしました。最初は違和感がありましたが、続けるうちに気持ちが少しずつ軽くなっていきました。
【結果】
不思議なことに、休もうとしなくなった頃から、回復を感じる瞬間が増えました。「ちゃんと休めたか」を気にしなくなり、気づいたら気分が切り替わっている。そんな日が少しずつ出てきたのです。
また、疲れている自分を否定しなくなったことで、無理を重ねることが減りました。回復しない自分を責めるのではなく、「今はそういう状態」と捉えられるようになり、心の消耗が大きく減ったと感じています。
【まとめ】
苦しくなっていた原因は、休めていなかったからではありませんでした。失敗を通して学んだのは、休みを管理しすぎると、かえって回復から遠ざかるということです。
休みは成果を出すものではなく、自然に戻るための時間。そう考えられるようになったことで、ようやく自分を緩める感覚を取り戻すことができました。