何かがうまくいかないとき、「今は我慢の時期だから仕方ない」と自分に言い聞かせていました。状況が良くないのは一時的なもの、ここを耐えればそのうち楽になる。そう信じていれば前向きでいられると思っていたのです。しかし、その言葉を繰り返すうちに、気持ちは少しずつ削られていきました。
我慢している自覚はありましたが、それが問題だとは考えていませんでした。むしろ、耐えている自分は偉い、踏ん張れていると思っていました。ただ、時間が経つにつれて、楽しさや期待よりも、「まだ耐えなきゃいけないのか」という重さの方が大きくなっていきました。
【体験談】
当時の私は、不満や違和感を感じるたびに、「今は言うタイミングじゃない」と心の中で押さえ込んでいました。環境や流れを理由にして、自分の気持ちを後回しにしていたのです。
一日の終わりには、「今日も何とか乗り切った」という感覚だけが残っていました。達成感や充実感ではなく、消耗したという印象が強く、翌日を考えると気持ちが重くなりました。それでも、「ここで弱音を吐いたら意味がない」と自分を叱っていました。
【失敗談】
一番の失敗は、「我慢し続ければ状況は自然に変わる」と思い込んでいたことです。我慢そのものが前進だと考え、立ち止まって見直すことをしていませんでした。
さらに悪かったのは、我慢している理由を曖昧にしたままだったことです。「今は仕方ない」という言葉で片付け、いつまで続くのか、何を目指しているのかを考えていませんでした。その結果、終わりの見えない我慢になり、気力がどんどん削られていきました。
【改善したこと】
この状態を変えるために、まず「本当に我慢が必要なのか」を問い直しました。
・何のための我慢なのか
・いつまで続けるつもりなのか
・我慢以外の選択肢はないのか
最初は答えが出ませんでした。「耐えるしかない」と思い込んでいたため、別の考え方が浮かばなかったのです。それでも、紙に書き出すことで、少しずつ整理できるようになりました。全部を変えるのではなく、「小さく緩める」ことから始めました。
【結果】
我慢をやめたわけではありません。ただ、意味のない我慢を減らすことができました。理由が分かっている我慢と、ただ耐えるだけの我慢では、気持ちの重さがまったく違うと感じました。
また、自分の気持ちを無視しなくなったことで、余裕が戻ってきました。「今は耐える」「ここは変える」と選び分けられるようになり、状況に振り回される感覚が減っていきました。
【まとめ】
すり減っていた原因は、弱かったからではありませんでした。失敗を通して学んだのは、我慢は手段であって目的ではないということです。
意味を確認しながら選択することで、耐える時間も前向きなものに変わります。我慢に飲み込まれず、自分で選んでいる感覚を持てたことが、大きな転換点になりました。