気づいたら、毎日やることに追われていました。やるべきことは分かっているし、手も止めていない。それなのに、心のどこかで「これって何のためだっけ?」という疑問が浮かぶようになっていました。忙しさに流されるうちに、目的がぼやけていった感覚です。
以前は、行動する理由をはっきり意識していました。納得して始めたはずなのに、続けていくうちに「やらなきゃいけないこと」に変わっていきました。目的よりも作業が前に出てしまい、頑張っているのに満たされない状態が続いていました。
【体験談】
当時の私は、毎日やることリストを消化することに必死でした。終わらせること自体が目標になり、一つ終わるとすぐ次に取りかかる。立ち止まって考える余裕はほとんどありませんでした。
一日の終わりに振り返ると、確かに動いてはいます。しかし、「今日は何が良かったのか」「何が積み重なったのか」を言葉にできませんでした。ただ疲れだけが残り、「今日も一日終わった」という感覚しかなかったのです。充実感とは違う、空白のような時間でした。
【失敗談】
一番の失敗は、「頑張っていれば意味は後からついてくる」と思い込んでいたことです。目的を確認せずに動き続けても、自然と納得できる状態になると信じていました。
さらに悪かったのは、違和感に気づきながら無視していたことです。「今さら立ち止まるのは甘えかもしれない」「止まったら置いていかれる」と考え、考える時間を削っていました。その結果、行動は増えても、気持ちはどんどん離れていきました。
【改善したこと】
この状態を変えるために、まず行動を増やすのをやめました。代わりに、「なぜやっているのか」を一つずつ確認することにしました。
・この行動の目的は何か
・今の自分に必要か
・続けた先に何があるか
最初は答えが出ないことも多く、手応えはありませんでした。それでも、答えが出ないままでも書き出すようにしました。うまく言葉にできなくても、「分からない」と認識すること自体が、大きな一歩だと考えました。
【結果】
少しずつ、行動に意味を感じられる場面が増えてきました。すべてに明確な理由があるわけではありませんが、「今はこれに集中する」と言えるだけで、気持ちが安定しました。
また、やめたことも増えました。以前は惰性で続けていたことを手放し、本当に必要だと思える行動に力を使えるようになりました。頑張る量は減ったのに、満足感は以前よりも大きくなったと感じています。
【まとめ】
見失っていたのは、やる気ではなく目的でした。失敗を通して学んだのは、頑張る前に立ち止まることの大切さです。
理由を確認しながら進むことで、行動は作業ではなく選択に変わります。目的を意識できるようになったことで、ようやく「自分で進んでいる」という感覚を取り戻すことができました。