「今ちょっと忙しくて」「落ち着いたらやる」。そんな言葉を無意識に使い続けていた時期がありました。本当に手が回らないほど忙しかったわけではないのに、気づけば大切なことほど後回しにし、いつの間にか距離ができていました。
【体験談】
当時の私は、やることが多い状態=頑張っている状態だと思い込んでいました。少しでも余裕があると不安になり、自分で用事を増やして「忙しい自分」を作っていたのです。
誰かに連絡しようと思っても、「今日は疲れてる」「また今度でいいか」と先延ばし。自分の体調や気持ちの整理も、「時間ができたら向き合おう」と後回しにしていました。その結果、日々は過ぎているのに、何も整っていない感覚が残っていました。
【失敗談】
一番の失敗は、「忙しい」を理由に考えることをやめていたことです。本当は立ち止まって考えた方がいい場面でも、「今は無理」と切り捨てていました。
その積み重ねで、小さな違和感が放置され、気づいたときには「なんとなくしんどい」「何が原因か分からない」という状態になっていました。忙しさに逃げることで、向き合うべきことから目をそらしていたのです。
また、「忙しい」と言い続けることで、周囲との距離も少しずつ広がっていました。悪気はなくても、後回しにされた側の気持ちに想像が及んでいなかったと、後になって気づきました。
【改善したこと】
この状態を変えるために、「忙しい」という言葉の使い方を見直しました。
・忙しいと言いそうになったら一度考える
・後回しにしていることを書き出す
・短い時間でも向き合う
特に意識したのは、「全部やろうとしない」ことです。完璧に向き合う時間が取れなくても、少し触れるだけで気持ちが軽くなることもあると分かりました。
また、「今できない理由」を探すのではなく、「今できる形」を考えるようにしました。5分でも、少しでも進めば、それは立派な前進だと考えるようにしました。
【変化・結果】
「忙しい」を使わなくなると、不思議と時間の使い方が変わりました。本当に必要なことと、そうでないことの区別が少しずつつくようになったのです。
後回しにしていたことに手をつけると、頭の中が整理され、気持ちの重さも減りました。忙しさで埋めていた不安に、ようやく向き合えた感覚がありました。
【まとめ】
忙しさそのものが問題だったのではなく、忙しさを理由に逃げていたことが原因でした。失敗を通して学んだのは、「忙しい」は便利な言葉ほど、自分を止めてしまうということです。
少し立ち止まる勇気を持つだけで、後回しにしていた大事なことは、意外と小さく感じられるようになりました。