ブログを続けていると、避けて通れないのが「アクセス数」という存在だ。
記事を書いて公開し、ついアクセス解析を開いてしまう。そして表示される数字に一喜一憂する。特に初心者のうちは、アクセスが少ないと強く落ち込んでしまうことが多い。
「こんなに頑張って書いたのに、今日は1人しか来ていない」
「誰にも読まれていないのでは意味がないのでは」
こうした気持ちは、とても自然なものだ。しかし、アクセス数で落ち込む原因の多くは、数字の見方を誤っていることにある。
まず理解しておきたいのは、ブログのアクセスは最初から伸びないのが普通だということだ。
検索エンジンは、新しいブログをすぐに評価しない。記事が検索結果に安定して表示されるまでには、数週間から数か月かかることも珍しくない。つまり、今見ているアクセス数は「記事の価値」ではなく、「時間の経過」を表している場合がほとんどだ。
それにもかかわらず、初心者は現在の数字だけで判断してしまう。
これは、努力と結果がすぐに結びつくものだと思い込んでいるからだ。しかしブログは、後から効いてくるタイプの活動だ。今日書いた記事が、来月や半年後に読まれ始めることも普通にある。
次に多いのが、「他人と比べてしまう」ことによる落ち込みだ。
SNSやブログ界隈では、「◯か月で◯万PV達成」といった話が目に入りやすい。そうした情報を見ると、自分だけが取り残されているような気持ちになる。しかし、それぞれスタート地点も、ジャンルも、更新頻度も違う。比較する意味はほとんどない。
アクセス数は、競争の順位ではない。
今の自分のブログが、昨日の自分より一歩進んでいるかを見るための指標にすぎない。0→1、1→5、この小さな変化こそが、本来注目すべき成長だ。
また、アクセス数だけを見ていると、大事なことを見落としやすい。
たとえ1日5人しか来ていなくても、その5人が記事を最後まで読んでくれている可能性もある。逆に、100人来てすぐ離脱されている場合もある。数字の大きさだけでは、記事の意味は測れない。
初心者にとって重要なのは、「読まれたかどうか」より「積み上がっているかどうか」だ。
記事が増え、テーマが整理され、文章が書けるようになっているか。アクセスが少ない時期は、土台を作っている期間だと考えた方がいい。
アクセスを見て落ち込むもう一つの理由は、「期待値が高すぎる」ことだ。
ネットには成功例が多く出回っているため、無意識に自分も同じスピードで伸びると思ってしまう。しかし、ほとんどのブログは静かに始まり、静かに育つ。派手に伸びる例の方が少数派だ。
ここで視点を変えてみよう。
もし、現実世界で知らない人が1日1人、自分の話を聞きに来てくれるとしたら、それは決して少なくない。ブログでは数字で見えるから感覚が麻痺するが、アクセスは「人」だということを忘れてはいけない。
アクセス数に振り回されないためには、見る頻度を減らすのも一つの方法だ。
毎日何度も確認すると、感情が消耗する。週に1回だけ見る、もしくは一定期間は見ないと決めることで、記事作成に集中しやすくなる。
アドセンスや検索評価の面でも、短期間のアクセスはほとんど意味を持たない。
重要なのは、継続的に記事が追加され、内容に一貫性があることだ。数字は後からついてくるものであり、追いかけるものではない。
アクセスが少ない今は、「誰も読んでいない時期に書けている」という強みでもある。
下手でも、試しても、失敗しても、誰にも迷惑がかからない。この時期に書いた量と経験が、後で効いてくる。
落ち込んだときは、アクセス数ではなく、
・昨日より書くのが楽になったか
・記事を書くスピードが上がったか
・ネタに困らなくなったか
こうした変化を見てほしい。
ブログは、数字より先に「書ける人」になることが大切だ。
アクセスは、その結果としてあとから現れる。今は静かでも、積み重ねは確実に残っている。